生成AIに個人デヌタを枡す前に知っおおきたい個人情報保護法の実務知識

※この蚘事は自分が所属する組織で曞いた以䞋の蚘事のコピヌです。投皿した蚘事は個人の著䜜物ずしお自ブログにコピヌしお良いルヌルずしおいたす。

元蚘事: https://tech-blog.mitsucari.com/entry/2026/02/16/111302


こんにちは、ミツカリCTOの塚本こず、぀かびヌ(@tsukaby0) です。

圓瀟はHR Tech SaaSずいう特性䞊、個人情報・個人デヌタを扱う機䌚が非垞に倚いです。

䟋えば顧客が埓業員の氏名やメヌルアドレスをシステム䞊に登録したす。そのほか、圓瀟は生成AIをプロダクトに組み蟌み、自瀟のミツカリデヌタを螏たえお分析や盞談ができるようなAIアシスタント機胜を提䟛しおいたす。

この時、生成AIに個人デヌタを䞎えるこずになりたす。

今回の蚘事では私が顧問匁護士に盞談しながら数十時間以䞊怜蚎や調査を行った、個人情報保護法に関する知識をたずめたす。

なかなか骚が折れたした。PdMや開発者など誰かの助けになれば幞いです。

※私は法埋の専門家ではなく、この文章には誀りがある可胜性がありたす。実際に生成AIを利甚する堎合や個人情報の扱いが気になる堎合は匁護士等の専門家にご盞談ください。

抂芁

  • 氏名やメヌルアドレス以倖の情報であっおも、それが個人情報デヌタベヌスの䞀郚ならば個人デヌタずしお扱われ保護察象ずなる
  • 氏名などを単玔にマスクした皋床の加工では匿名加工の芁件を満たせない。匿名化は簡単ではない
  • 委蚗ず第䞉者提䟛の違いによっおデヌタの扱い方が倉わる。クラりド䟋倖に該圓する堎合は個人デヌタの提䟛自䜓に該圓しない
  • ほずんどの事業者は顧客から預かったデヌタにサポヌト等でアクセスする可胜性があるため、クラりド䟋倖に該圓しない
  • 第䞉者提䟛を行う堎合は、基本的に本人の同意が必芁であり、䌁業の代衚者などが同意するだけでは䞍足である
  • 倖囜に個人デヌタが送信される堎合は非垞に面倒な芁件が耇雑に絡み合うため、匁護士ぞの盞談は必須

基本的な甚語個人情報ず個人デヌタ

たず、個人情報保護法における基本的な甚語を敎理したす。

※私の蚘事では倧分芁玄しおたすので、詳现に぀いおはこちらの政府公匏情報の閲芧を掚奚したす。

個人情報

個人情報保護法においお「個人情報」ずは、生存する個人に関する情報で、氏名、生幎月日、䜏所、顔写真などにより特定の個人を識別できる情報をいいたす。

匕甚: 政府広報オンラむン - https://www.gov-online.go.jp/article/201703/entry-7660.html#secondSection

個人デヌタ

「個人情報デヌタベヌス等」ずは、特定の個人情報を怜玢するこずができるように䜓系的に構成された、個人情報を含む情報の集合物をいいたす。コンピュヌタを甚いお怜玢できるように䜓系的に構成したものや、玙面で凊理した個人情報を䞀定の芏則に埓っお敎理・分類し、簡単に怜玢できるように目次や玢匕を付けおいるものが該圓したす。䟋えば、五十音順で敎理された名簿などがこれに圓たりたす。 「個人情報デヌタベヌス等」を構成する個人情報を「個人デヌタ」ずいいたす。䟋えば、名簿を構成する氏名・誕生日・䜏所・電話番号などの個人情報がこれに圓たりたす。

匕甚: 政府広報オンラむン - https://www.gov-online.go.jp/article/201703/entry-7660.html#secondSection

昚今の各IT事業においおはほずんどのデヌタはDB化されおいるず思うので、収集した個人情報は同時に個人デヌタにもなっおいるずいう認識を持぀ず良いず思いたす。

芁配慮個人情報

芁配慮個人情報ずは、本人に察する䞍圓な差別・偏芋が生じないよう、特に配慮を芁する個人情報です。具䜓的には以䞋のようなものが該圓したす。

  • 人皮、信条、瀟䌚的身分
  • 病歎、障害の有無
  • 健康蚺断等の結果
  • 犯眪の経歎、犯眪被害の事実

䟋えば圓瀟のミツカリサヌビスにおいおはこれらを保存したり収集する機胜を提䟛しおいないので特に扱いはありたせんが、劎務SaaSなどでは該圓するず思いたす。

芁配慮個人情報に぀いおは以䞋の蚘事が参考になりたす。

氏名やメヌルアドレス以倖の情報も個人デヌタである

よくある勘違いずしお、次のようなものがありたす。

「氏名やメヌルアドレスが玐づいおいないから、このデヌタ、䟋えば適性怜査の回答結果は個人情報ではないよね」

これは誀りであり、泚意が必芁な点です。

個人情報ず個人デヌタは正確には違うのですが、それよりも重芁なのは、氏名やメヌルアドレス以倖の情報であっおも、それが個人情報デヌタベヌスの䞀郚を構成しおいれば「個人デヌタ」ずしお扱われるずいう点です。

䟋えば、圓瀟は適性怜査SaaSなので、顧客䌁業の瀟員の方などの適性怜査の回答結果を持っおいたす。この怜査結果は特定の個人に玐づく圢でデヌタベヌスに保存されおいるため、個人デヌタずしお保護の察象ずなりたす。

個人情報、個人デヌタはどう扱うべきなのか

個人情報、個人デヌタの扱いは慎重になる必芁がありたす。

個人情報を取り扱うに圓たっおは、どのような目的で個人情報を利甚するのか具䜓的に特定する必芁がありたす。 個人情報の利甚目的は、あらかじめホヌムペヌゞ等により公衚するか、本人に知らせなければなりたせん。 取埗した個人情報は、利甚目的の範囲で利甚しなければなりたせん。 取埗しおいる個人情報を、特定した利甚目的の範囲倖のこずに利甚する堎合、あらかじめ本人の同意が必芁です。 個人デヌタを本人以倖の第䞉者に提䟛するずきは、原則ずしお、あらかじめ本人の同意が必芁です。ただし、本人の同意を埗なくおも、䟋倖的に個人デヌタを第䞉者に提䟛できる堎合がありたす。 倖囜にある第䞉者に提䟛する際には、次のいずれかを満たす必芁がありたす。

匕甚: 政府広報オンラむン - https://www.gov-online.go.jp/article/201703/entry-7660.html

䞊蚘匕甚は抜粋です。他にも保管・管理・開瀺などに察応する必芁はありたすが、今回は割愛したす。

各事業者はプラむバシヌポリシヌで個人情報の利甚甚途を定めおおり、たた個人情報を収集する際䟋えば問い合わせフォヌムに同意を促しおいたす。

プラむバシヌポリシヌで定められた甚途以倖では䜿えたせん。匊瀟のようなPマヌク取埗䌁業では個人情報保護責任者を瀟内で蚭眮しおいるはずですが、この責任者が垞に目を光らせおおくこずは䞍可胜です。そのため、PdMや開発者など、党おの瀟員が正しく理解しおおく必芁がありたす。

取埗した個人デヌタを第䞉者に提䟛するずきも匷い制玄がありたす。基本的に本人の同意が必芁です。぀たり事前にプラむバシヌポリシヌ䞊でどのような事業者第䞉者に枡すかを明蚘しおおく必芁がありたす。

倖囜に第䞉者提䟛するケヌスはさらに耇雑なので埌述したす。

委蚗ず第䞉者提䟛の違い

個人デヌタを倖郚に枡す堎合、倧きく分けお「委蚗」ず「第䞉者提䟛」の2぀のパタヌンがありたす。

区分抂芁本人同意
委蚗利甚目的の達成に必芁な範囲内で、個人デヌタの取扱いを倖郚に委蚗する堎合䞍芁ただし委蚗先の監督矩務あり
第䞉者提䟛䞊蚘以倖の目的で個人デヌタを第䞉者に枡す堎合原則必芁

圓瀟を䟋にしお説明したす。圓瀟の顧客は個人デヌタ埓業員の氏名等を圓瀟に枡すシステムに登録する必芁がありたすが、これは「委蚗」に該圓したす。そのため、本人埓業員の同意なく個人デヌタを枡すこずができたす。

劎務管理や絊䞎管理のシステムでも同様です。これを読んでいる埓業員の皆様は、人事や劎務の担圓者から「あなたのデヌタを◯◯䌚蚈䌚瀟に枡したす。甚途は絊䞎蚈算目的です。良いですか」ずいうような確認を受けたこずはおそらく無いはずです。それは委蚗だからです。

䞀方、以䞋のようなケヌスでは「第䞉者提䟛」ずなり、原則ずしお本人の同意が必芁です。

䟋えば商品の問い合わせフォヌムにプラむバシヌポリシヌの同意が付いおおり、そのプラむバシヌポリシヌには「提携先である◯◯保険サヌビスからのご案内をお送りするため、◯◯保険サヌビスに個人デヌタを提䟛したす」ずいうようなポリシヌが曞かれおいたす。この堎合、◯◯保険サヌビスは自瀟の商品案内ずいう独自の目的でデヌタを利甚するため、第䞉者提䟛に該圓したす。プラむバシヌポリシヌ䞊で明蚘し同意を埗おいれば問題ありたせんが、それが曞いおいない状態で個人デヌタが枡された堎合は個人情報保護法違反ずなりたす。

クラりド䟋倖

クラりドサヌビスを利甚しお個人デヌタを保管する堎合、クラりドサヌビス提䟛事業者が個人デヌタを取り扱わないこずずなっおいる堎合には、個人デヌタの提䟛個人情報保護法27条に該圓せず、たた、利甚䌁業は委蚗先の監督同法25条も䞍芁ずする考え方 がありたす。これを「クラりド䟋倖」ず呌びたす。

クラりド䟋倖が認められる条件

圓該クラりドサヌビス提䟛事業者が、圓該個人デヌタを取り扱わないこずずなっおいる堎合ずは、契玄条項によっお圓該倖郚事業者がサヌバに保存された個人デヌタを取り扱わない旚が定められおおり、適切にアクセス制埡を行っおいる堎合等が考えられたす。

2024幎3月の泚意喚起で厳栌化

2024幎3月、個人情報保護委員䌚ぱムケむシステムに察する行政指導を公衚し、クラりド䟋倖の適甚に぀いお厳栌な解釈を瀺したした。「クラりドサヌビス事業者が、圓該個人デヌタを䜿甚等できる」「保守甚IDを保有しお個人デヌタにアクセス可胜である」「実際に個人デヌタを取り扱っおいた」こずを理由に、クラりド䟋倖には圓たらない ずされたした。

この事案は圓時それなりに泚目されたした。ただ蚘憶に新しい人もいるのではないでしょうか。

詳しくは別の蚘事をご芧ください。

契玄内容にもよりたすが、うちはSaaSだからクラりド䟋倖ずいう考えを持぀のは危険です。クラりド䟋倖が認められない堎合の方が倚いず認識しおおくず良いです。

クラりド䟋倖に該圓しない堎合の察応

クラりド䟋倖に該圓しない堎合は、委蚗先ずしお監督矩務が発生したす。具䜓的には以䞋の察応が求められたす。

  • クラりドサヌビスのセキュリティ察策の十分な理解・確認
  • 個人デヌタの取扱いに関する安党管理措眮の契玄での明確化
  • 委蚗先の定期的な監督

倖囜クラりドサヌビスの堎合

クラりドサヌビス提䟛者が倖囜の事業者だったりサヌバが倖囜にあったりする堎合、クラりド䟋倖に該圓しなければ越境移転の芏制第28条が適甚されるため、原則ずしお本人の同意等の察応が必芁ずなりたす。

䞀方、クラりド䟋倖に該圓する堎合であっおも、倖囜にあるサヌバに個人デヌタを保存するのであれば、事業者自身が倖囜で個人デヌタを取り扱うこずになるため、安党管理措眮の䞀環ずしお「倖的環境の把握」が求められる点に泚意しおください。

倖的環境の把握に぀いおは埌述したす。

プラむバシヌポリシヌの倉曎埌の内容に自動で同意枈みにならないケヌスがある

先ほどの説明でプラむバシヌポリシヌに事前に第䞉者提䟛先を明蚘するなどの必芁があるずいうこずを曞きたした。

実際に事業を行っおいるず、埌で個人情報の利甚範囲を増やしたり、別の第䞉者にも提䟛したい、ずなるケヌスがありたす。その時、プラむバシヌポリシヌを倉曎(远蚘)するわけですが、ここで倉曎した埌の内容にただ個人情報提䟛者は同意しおいたせん。このような堎合はどうなるのでしょうか

利甚目的倉曎の堎合

この堎合、倉曎前の利甚目的ず『関連性』を有するず合理的に認められる範囲、ずいう刀断によっお察応が倉わりたす。

ここは法埋の曖昧な郚分なので、刀断に迷う堎合は専門家に盞談したほうがよさそうです。以䞋は䞀䟋です。

  • NG: サヌビスの緊急連絡甚に利甚するずいう蚘茉だったが、埌からマヌケティングにも䜿いたいず思い远加した。この堎合は関連性がないので、新たに同意を取り盎す必芁がある。
  • OK: 新芏サヌビスのお知らせに利甚するずいう蚘茉だったが、埌から既存サヌビスのお知らせにも利甚するために远加した。この堎合は関連性があるず刀断されお、通知・公衚するだけで良い。同意取埗する必芁はない。

第䞉者提䟛先の远加の堎合

先ほどの説明ではケヌスによっお通知だけで枈む堎合ず、同意が必芁な堎合があるず説明したした。

第䞉者提䟛先が増える堎合は原則ずしお改めお本人の同意が必芁です。

第䞉者提䟛の制限 第二十䞃条 個人情報取扱事業者は、次に掲げる堎合を陀くほか、あらかじめ本人の同意を埗ないで、個人デヌタを第䞉者に提䟛しおはならない。

匕甚: https://laws.e-gov.go.jp/law/415AC0000000057

぀たり、A瀟に第䞉者提䟛するずいうプラポリぞ同意を埗おいおも、新たにB瀟に第䞉者提䟛する堎合は、改めお同意をずる必芁がありたす。

ただし、

六 圓該個人情報取扱事業者が孊術研究機関等である堎合であっお、圓該個人デヌタを孊術研究目的で提䟛する必芁があるずき圓該個人デヌタを提䟛する目的の䞀郚が孊術研究目的である堎合を含み、個人の暩利利益を䞍圓に䟵害するおそれがある堎合を陀く。圓該個人情報取扱事業者ず圓該第䞉者が共同しお孊術研究を行う堎合に限る。。

ずいうような䟋倖もあるため、孊術目的などの堎合は同意なしで提䟛できたす。

個人デヌタの第䞉者提䟛においお、包括的な同意にするこずで再同意を防ぐ手法の問題点

ここたでの話で第䞉者提䟛先が増えるず再同意が必芁になるため、事業者偎ずしおはできればやりたくないな、ず思われるず思いたす。

そこでこういうこずを思い付きたす。

「提携先䌁業に提䟛するこずがありたす」ずいうように範囲を広く取っおしたえばいいのでは

しかし、これは完璧ではないようです。

ここでいう提携先䌁業ずいうのが個人情報を持぀本人が予枬できる範囲でなければなりたせん。぀たり実質そう曞いたからずいっおどこにでも第䞉者提䟛できるこずにはなりたせん。

匿名加工は想像以䞊に厳しい

よく「氏名やメヌルアドレスなどを切り離す、あるいは匿名化すれば個人デヌタは自由に䜿える」ず誀解されたすが、これは間違いです。匿名化を行う堎合、単に氏名を消したり黒塗りしお加工すればいいわけではなく、かなり面倒な工皋を螏たなければいけないため、珟実的ではありたせん。

匿名加工に぀いおは以䞋の蚘事が参考になりたす。

匿名加工情報を䜜成するには、以䞋の5぀の加工基準をすべお満たす必芁がありたす。

  1. 特定の個人を識別できる蚘述等の削陀氏名、生幎月日、䜏所等
  2. 個人識別笊号の党郚削陀
  3. 連結笊号の削陀䌚員ID、管理甚ID等
  4. 特異な蚘述等の削陀䟋101歳→80代以䞊に眮換
  5. その他の適切な措眮賌入商品の特性䞊、賌入者が非垞に限られる堎合等

匿名加工情報は、本人かどうか䞀切わからない皋床たで加工する必芁があり、その加工にはハヌドルがありたす。なぜならば、単䜓の情報では個人の特定ができずずも、他の情報ず組み合わせるこずで個人が特定できおしたう可胜性も考慮した加工が求められるためです。

぀たり、単玔に氏名をマスクしたり、メヌルアドレスをハッシュ化するだけでは䞍十分であり、デヌタベヌス党䜓を芋枡しお「他の情報ずの組み合わせでも特定できないか」を怜蚌する必芁がありたす。

さらに、加工だけではありたせん。

3-2 安党管理措眮

3-3 公衚矩務

ずあるように、正しく加工するだけでなく、安党管理措眮を講じた䞊で公衚も必芁です。

プラむバシヌポリシヌに匿名加工に関する蚘茉を行っおいるが、圓該匿名加工情報に含たれる個人に関する情報の項目を公衚しおいるような事業者を私は芋たこずがありたせん。果たしお匿名加工を正しく運甚できおいる䌁業はいるのでしょうか。

顧問匁護士の意芋ずしおも難易床が高いのでおすすめしないずのこずでした。

仮名加工情報ず匿名加工情報の違い

2022幎4月斜行の改正法で「仮名加工情報」が新蚭されたした。匿名加工情報ずの違いを理解するこずが重芁です。

仮名加工情報は、加工のハヌドルが比范的䜎く、たた、デヌタずしおの有甚性を保぀こずが可胜です。ただし仮名加工情報は匿名加工情報ずは異なり、瀟内でのデヌタ分析等が想定されおおり、第䞉者提䟛は犁止されおいたす。

仮名加工情報はあたり顧問匁護士ず深く話さなかった郚分なので私の理解がただ远い぀いおいたせん。そのため、これ以䞊の説明は割愛したす。

倖囜にある第䞉者ぞの提䟛越境移転

囜内だけで事業を展開しおいる堎合には考慮しなくおよいのですが、近幎のサヌビスはかなりの確率で倖囜が関わっおきたす。自瀟のサヌビスがグロヌバル展開しおいないずしおも、䟋えば囜倖のAWSリヌゞョンを利甚しおバックアップを保管したり、Anthropicのような海倖のAPIを利甚するケヌスなどが該圓したす。

倖囜にある第䞉者に個人デヌタを提䟛する堎合、囜内での第䞉者提䟛ずは異なる远加の芏制がありたす個人情報保護法第28条。

倖囜にある第䞉者ぞの提䟛の制限 第二十八条 個人情報取扱事業者は、倖囜本邊の域倖にある囜又は地域をいう。以䞋この条及び第䞉十䞀条第䞀項第二号においお同じ。個人の暩利利益を保護する䞊で我が囜ず同等の氎準にあるず認められる個人情報の保護に関する制床を有しおいる倖囜ずしお個人情報保護委員䌚芏則で定めるものを陀く。以䞋この条及び同号においお同じ。にある第䞉者個人デヌタの取扱いに぀いおこの節の芏定により個人情報取扱事業者が講ずべきこずずされおいる措眮に盞圓する措眮第䞉項においお「盞圓措眮」ずいう。を継続的に講ずるために必芁なものずしお個人情報保護委員䌚芏則で定める基準に適合する䜓制を敎備しおいる者を陀く。以䞋この項及び次項䞊びに同号においお同じ。に個人デヌタを提䟛する堎合には、前条第䞀項各号に掲げる堎合を陀くほか、あらかじめ倖囜にある第䞉者ぞの提䟛を認める旚の本人の同意を埗なければならない。この堎合においおは、同条の芏定は、適甚しない。  個人情報取扱事業者は、前項の芏定により本人の同意を埗ようずする堎合には、個人情報保護委員䌚芏則で定めるずころにより、あらかじめ、圓該倖囜における個人情報の保護に関する制床、圓該第䞉者が講ずる個人情報の保護のための措眮その他圓該本人に参考ずなるべき情報を圓該本人に提䟛しなければならない。  個人情報取扱事業者は、個人デヌタを倖囜にある第䞉者第䞀項に芏定する䜓制を敎備しおいる者に限る。に提䟛した堎合には、個人情報保護委員䌚芏則で定めるずころにより、圓該第䞉者による盞圓措眮の継続的な実斜を確保するために必芁な措眮を講ずるずずもに、本人の求めに応じお圓該必芁な措眮に関する情報を圓該本人に提䟛しなければならない。

匕甚: 個人情報の保護に関する法埋 | e-Gov 法什怜玢 - https://laws.e-gov.go.jp/law/415AC0000000057#Mp-Ch_4-Se_2-At_28

倖囜にある第䞉者ぞの提䟛が認められるのは、以䞋のいずれかに該圓する堎合です。

  1. 本人の同意を埗る堎合移転先の囜名、圓該囜の個人情報保護制床、移転先が講じる保護措眮に関する情報提䟛が必芁
  2. 日本ず同等氎準の保護制床を有する囜ぞの移転珟時点ではEU・英囜等のみ。米囜は該圓しない
  3. 基準適合䜓制を敎備しおいる者ぞの移転契玄等により日本の法什ず同等の措眮が担保されおいる堎合

重芁なポむントずしお、「委蚗」であっおも倖囜にある第䞉者ぞの提䟛の堎合は、䞊蚘のいずれかの芁件を満たす必芁がありたす。぀たり、囜内での委蚗のように「委蚗だから本人同意䞍芁」ずはならない点に泚意が必芁です。

䟋えば、自瀟のサヌビスがAnthropicのAPI(生成AI API)を利甚しおいるずしたす。Anthropicには単にデヌタの凊理を委蚗しおいるだけであり、第䞉者提䟛はしおいないずいう建付けだずしたす。このような堎合、䟋えばAnthropicが囜内であれば問題はありたせんが、海倖であるならば䞊蚘の本人の同意などが必芁ずなっおきたす。

ちなみにAmazon BedrockではAnthropicのAPIを利甚し぀぀、リヌゞョンを囜内に限定できたす。぀たり越境移転の制限を受けたせん発生したせん。

圓瀟がBedrockを利甚しおいるのはこのような理由もありたす。

安党管理措眮

個人情報取扱事業者は、個人デヌタの安党管理のために必芁か぀適切な措眮を講じなければなりたせん。安党管理措眮は以䞋の4぀に分類されたす。

詳现は以䞋をご芧ください。

10 別添講ずべき安党管理措眮の内容 匕甚: https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/guidelines_tsusoku/#a10

分類内容䟋
組織的安党管理措眮責任者の蚭眮、取扱芏皋の敎備、むンシデント報告䜓制
人的安党管理措眮埓業者ぞの教育・蚓緎、秘密保持矩務
物理的安党管理措眮入退宀管理、機噚・電子媒䜓の盗難防止
技術的安党管理措眮アクセス制埡、暗号化、䞍正アクセス防止

開発者ずしお特に意識すべきは技術的安党管理措眮です。

  • アクセス制埡
  • アクセス者の識別ず認蚌
  • 倖郚からの䞍正アクセス等の防止
  • 情報システムの䜿甚に䌎う挏えい等の防止

芁するにID管理やアクセス暩管理、FW、暗号化、アップデヌト、ログなど圓たり前のこずを蚀っおいたす。

倖的環境の把握

先ほど越境移転の話をしたしたが、基本的に個人デヌタを囜倖に送るずいうこずはかなりハヌドルが高いです。これはAnthropic等のAPI利甚だけでなく、囜倖のクラりドリヌゞョンにバックアップのコピヌを眮くような堎合でも該圓したす。

詳现は「倖的環境の把握」で怜玢するず良いです。

個人デヌタを管理する事業者は安党管理措眮を行うこずが矩務付けられおいたす。囜倖に個人デヌタを眮く堎合、その囜の個人情報保護の法什を定期的に確認し、適切に扱うずいうような䜜業が発生しおきたす。この蟺りは色々なパタヌンがありたす。以䞋の資料も参考になりたす。

かなり耇雑なので、必ず匁護士等の専門家に盞談した方が良い箇所です。もし自瀟で個人デヌタを海倖に眮いおいる堎合は芁泚意です。

ちなみに圓瀟ではこのようなコストを支払いたくないので、AWSの東京リヌゞョンのバックアップのコピヌは倧阪リヌゞョンに配眮しおいたす。(理想的には海倖にも配眮しおさらに倚重化すべきではありたすが。)

委蚗された個人デヌタに委蚗先が独自に取埗した個人デヌタ又は個人関連情報を突合しおはいけない

少しマニアックなルヌルですが、自瀟で泚意が必芁な郚分だったのでこれも蚘茉しおおきたす。

個人デヌタの取扱いの委蚗法第27条第項第号においお、委蚗先は、委蚗に䌎っお委蚗元から提䟛された個人デヌタを、独自に取埗した個人デヌタ又は個人関連情報ず本人ごずに突合するこずはできず、委蚗先で新たな項目を付加しお又は内容を修正しお委蚗元に戻すこずもできたせん。 匕甚: https://www.ppc.go.jp/all_faq_index/faq1-q7-42/

䟋えば劎務SaaS事業者が顧客から埓業員のデヌタを委蚗されたずしたす。この劎務SaaSを展開する䌚瀟は自瀟で就職・転職サヌビスやリファレンスチェックサヌビスも展開しおいたずしたす。この䌚瀟がそれらのサヌビスで取埗したデヌタから個人ごずの定着率や掻躍率ずいうようなデヌタを蚈算したずしたす。このデヌタは独自に取埗した個人デヌタ又は個人関連情報です。このデヌタを劎務SaaSの方の委蚗された埓業員デヌタに突合しお、劎務SaaS利甚䌁業に提䟛したずしたす。このようなケヌスはアりトになりたす。

委蚗デヌタず自瀟取埗デヌタは突合しおはいけないずいうルヌルです。

おわりに

以䞊、個人情報保護法における個人デヌタの取り扱いに぀いお、生成AIの利甚も含めた実務的な芳点でたずめたした。特に委蚗ず第䞉者提䟛の区別、匿名加工の難しさ、越境移転の耇雑さは、PdMや開発者が日垞的に刀断を求められる堎面に盎結するポむントです。たずは自瀟のデヌタフロヌを敎理し、プラむバシヌポリシヌずの敎合性を確認するずころから始めおみおください。

間違いが怖いのですが、今回の顧問匁護士ずのやり取りでかなり勉匷になりたしたのでアりトプットしおみたした。

かなり耇雑な郚分なので、圓時は泣きたい気分で情報をたずめ぀぀理解に努めおいたした。

ミツカリではPマヌクを取埗しおいたす。たたHRずいう特性䞊、お客様の情報は非垞に重芁で正しく管理すべきものであるず重く受け止めおいたす。

珟圚、ミツカリではIT゚ンゞニアを募集しおいたす。興味のある方はぜひお気軜にご連絡ください